あなたは「ユニバーサルデザイン」という言葉を聞いたことがありますか?
近年ではかなり注目されてきており、注文住宅の中でもユニバーサルデザインにされる方が多くなってきています。
そこで今回は「ユニバーサルデザイン」について詳しくお伝えしていこうと思います。
ユニバーサルデザインとは
まず言葉からの説明ですが、ユニバーサルデザインとは文化・国籍・言語・人種・老若男女・障害の有無などに関係なく誰しもが使いやすくデザインするといったものになります。
アメリカでデザインを学んでいたロナルド・メイスによって提唱され、
1985年ごろから正式に普及され始めてきました。
この年代からわかる通り、比較的新しい考え方で、最近注目され始めたといっていいでしょう。
もう一つ紛らわしいものとして「バリアフリー」とはまた違った物になっています。
この違いについては次回詳しく見ていこうと思います。
基本コンセプトとしましては、
「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」で、
市場規模は年々拡大してきています。
ユニバーサルデザインのメリット
ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いについてみていきました。
しかし実際に例をあげないとわからないことも多いと思いますので、
今回はユニバーサルデザインにするメリットとともに
実際にどのようなものがユニバーサルデザインなのか詳しく見ていきたいと思います。
多くの人の利き手・利き足は右足だと思います。
駅の改札・ハサミ・スポーツをするとき(ボールを投げたりする)など挙げればきりがないので、2つだけにしますがこれ以外にも身の回りの生活を見てみると
気づかないうちに右利きの人向けに作られていることがわかると思います。
しかしたぶんお気づきだと思いますが、
小学校や中学校でクラスに必ず1,2人は左利きの人がいたかと思います。
その人たちはかなり生活しづらいと思います。
皆さんも利き手以外を使って生活してみてください。
たぶん普段何気なく行っていることがかなり大変であることに気付くはずです。
利き手以外の商品を作ることにより利便性が増すと思います。
ユニバーサルデザインにするメリットの最も理由はこれです。
すべての人が使いやすい商品を作ることにより
すべての人が便利な世の中になる。
もちろん商品だけでなく、注文住宅であっても一緒です。
ユニバーサルデザインのデメリット
誰しもが使いやすいユニバーサルデザインではありますが、
実はデメリットもあるのです。
そこで今回はユニバーサルデザインにするデメリットについてお伝えして行こうと思います。
費用が高い
導入するときに通常に比べて高くなってしまうのがデメリットの一つになります。
特に注文住宅でユニバーサルデザインを取り入れる方が多い浴室やトイレなんかでは、
通常よりも高くなってしまうことがネックになってきます。
バリアフリー商品(障害特化型商品)に比べて機能や性能面で劣ってしまことがある
これは非常に矛盾した現象ですが、すべての人に使いやすくした結果おのおの障害を持っている人たちがかえって使いづらくなってしまうといったことがあるそうです。
ユニバーサルデザインがかえってバリアになってしまうといったことです。
普段何気なく生活している中でも
意外と気づかないだけでユニバーサルデザインは多くなってきていますので、
ぜひ注意してみると面白いかもしれません。
住宅では、スペースを使いすぎてしまうためそれ以外の空間を狭くしてしまう
特にトイレでこのことが顕著に表れるのですが、手すりを付けたり、余裕を持たせた作りにすることが多いです。そのためトイレのスペースが大きくなってしまい、ほかのスペースを削らざるを得ない
といったことがあります。
以上がユニバーサルデザインにするデメリットになります。